「なになに?なにしてんの?…うん。うん?あれ、あの子だれ?」

女の子たちがわらわら一人の男の子に集まってて、それを白い目で見ている紺と平八の横にちょこんと座る。紺は呆れている、という感じだけれど平八にいたっては羨ましそうな視線を送っている。

「…ん?あぁ、お前は会ったことなかったっけな?」

「なーい。私だけ仲間はずれ?ひどいなぁ、もう。」

「トキっつーんだ。まぁ、あいつとは同郷なんだよ」

「ふーん」

平八は横でぶつぶつと「どうせ俺はひょっとこだよ…」と呟いている。

「もー!元気だしなよ、男でしょー?それにほら、ひょっとこも可愛いかも?よ?」

「そんな慰めなんていらねぇやい!」

さらに拗ねてしまった。

三人で話し込んでいると平八が羨ましそうな視線を紺が呆れている視線を向けていた人物が「なんの話ー?」と入り込んできた。

「初めまして。えぇっと…、っていいます。平八とは顔見知りで紺とはそういう仲です。」

と言った瞬間に紺が私の頭を殴った。

「いったーい!普通女の子の頭殴る!?」

「わりぃわりぃ手が滑った。」

全くの反省なしの様子で、平八は「顔見知り…」とまた落ち込んでいた。

「あははは…、俺は六合鴇時。トキでいいよ。ちゃん?」

「うん。じゃあトキね。よろしく!」

友だちが増えたー!と喜んでると紺に「バカだろ」と突っ込まれた。

「えっと、篠ノ女の彼女さん?」

「はい!いっつもうちの紺がお世話になってます。」

「いえいえー。こちらこそ!そっかー篠ノ女の彼女なのかー、ちゃんみたいな可愛い彼女さんがいて篠ノ女は幸せも──」

「アホか。…ったく、トキも信じんなよ」

紺の突っ込みが私とトキに入る。立ち上がってどこかに行こうとする紺の裾を思わず握って、紺の肩に手を置いて耳に口を寄せる。

「紺。私ちょっと用事あるから帰るけど浮気しないでね☆」

と少し背伸びして頬にキスをした。口をあんぐり開けているトキと平八にウィンクして、唖然としている紺にもう一度目配せして「じゃあまたねー!」と手を振って家路を急いだ。


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あさきゆめみし2/7