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「じゅよう?」 「この子は私の主殿の枝葉、この子を鶸の主とすれば私も安心だ。─…けれど、きっと鶸は嫌がるだろうね。私はもうすぐ長い眠りについてしまう。だから、。その間この子と鶸のことを頼むよ。」 白緑の掌のパタパタと動いている小さな樹妖。初めて見るその姿が興味深くてじぃーと見つめていると白緑が微笑むのが分かって顔を上げる。 「、君と鶸とこの子と共に兄弟のように仲良く育ちなさい。は鶸、鶸はこの子、この子は、皆全て愛しい我が子なのだから。」 白緑の優しい瞳が大好きだ。 母と、共に生まれた兄弟を殺されて、野たれ死ぬところを白緑に助けられた。白緑を父と慕い白緑の主殿を祖父と慕い、鶸を兄と慕っていた。鶸は白緑の庇護を嫌うけれど私は白緑のことが大好きで、ただただ好きでずっとこんな毎日が続くと思っていたあの日々。何も知らなかった、ただの餓鬼でしかなかったのだ。 「鶸!鶸!」 「その名で呼ぶなと言っているだろう」 「露草をいじめちゃだめ!」 「躾だよ!も甘やかしてないでちゃんと躾をしたらどうなんだ!コイツ脳みそ獣並だよ!?」 冬を越えて露草は人型になっていた。それを見た鶸はうざったいという理由で露草の髪を乱暴に切って、怒った露草と喧嘩へと発展していった。鶸の爪で露草は顔に怪我をしたし、露草は鶸の手を噛んでいる。 「露草、おいで 髪ととのえてあげる」 露草は鶸に「べー!」と舌を出してそれに鶸がイラッとしているのが分かった。露草の髪を長い爪で整えていく。ぱさりぱさり、と切られていく髪を露草が面白そうに眺めている。鶸は近くの枝に腰を下ろして、面倒くさそうにこっちを見ていた。 「鶸の髪も切ってあげようか」 「いらない」 折角聞いたのに素っ気無い反応でつまらない。露草は私の袖をくいくいと引っ張った。 「なーに?」 「あいつ嫌い」 露草の告げた言葉にすかさず「それはこっちの科白だね」と鶸が呟く。再び鳴りそうなゴングを予感して私は思わず笑みを漏らした。 次へ あさきゆめみし1/7 |