「スザク…!」
少し先を歩くスザクは足を止めてゆっくりと振り向いた、昔のように少し困った顔で。やっぱりスザクだ、と妙に安心してしまって腰が抜けたかのように力が抜けて座り込んでしまった。そのまま下を向いたら涙が出てきた。
は変わらないね」
スザクは座り込んでいる私の手を引き、私はそのまま彼の腕の中に倒れこんだ。スザクは私の背中を優しく数回ポンポンと撫でた。
「…心配したんだから!ニュ、ニュースでスザク、が…ッ!」
音信不通だった彼がクロヴィス殿下殺害の容疑で逮捕された。お気に入りのティーセットを落としてその上に倒れそうになるのをルルーシュが慌てて支えて、血の気が引いた私を見て舌打ちをしたくらいに。ルルーシュも怒りをあらわにしていた、普段、表情をあまり表に出さない彼が。
「ごめん…」
久しぶりに聞く彼の声はあの頃より少し低くなっていた。
「心配させてごめん、
人に泣き顔を見られるのを嫌う私を彼は覚えていたのか、スザクの胸に顔を押し付けて泣いている私を離すことなく私が落ち着くまでずっと抱きしめていたくれた。
安心する。
「もうどこにも行かないって約束して…」
…、それは」
「約束してよ…!もうどこにも…、行かないで、」
スザクの上着を握った、もう離れることがないように強く。
「…どこにも行かないよ、だからもう泣かないで」


また一筋涙が零れた。