凛と背筋を伸ばして悲しみに耐える君を

 支えたいと思うのは同情なんかじゃない、





   
 「、」

 名を紡げば、振り返り微笑む

 手を合わせて祈っている姿は今も痛々しい。

 「修も来たんだ」

 「あぁ、」

 「もう、随分たつんだよね。実感ないけど…」

 なんて言えばいいのか分からなかった

 あいつの墓にはが持ってきたのか、真新しい紫苑の花が生けてあった。

 紫の紫苑の、花。

 「最初はあの人が死んでしまって、世界が終わった気がしたのにわたしはまだ生きてるんだね。信じられないよ。

 あの人が居ない世界を生きてるなんて」

 遠い空を懐かしむように言う君に俺が言えることなんてない

 「人間って強いのね」

 「、泣きたいときは泣いていいんだ」

 「泣きたくなんか…」
 
 「今日くらいはあいつのことだけ思ってろ」
 
 「修、わたしあの人のこと本当に好きだった」

 「知ってる」

 「だけどね、泣いたら彼が本当に逝ってしまう気がして泣けなかった」

 「もう、泣いていいんだ」

 お前はもう十分苦しんださ

 「ほん、とうは…ずっと、淋しかった……」

 「

 「だって、どうして…彼、なの…?わたしが、代わりになれば…」

 「あいつはそんなこと願わない」

 のことを本当に愛していたんだから

 「、お前は独りじゃない」

 抱きしめるとはこんなにも小さかったのか、と感じた

 こんな小さな体で背負い込んでいたのか、と

 「俺を頼れよ」

 「もっと、俺を頼ってくれよ」

 もうお前を独りにしない

 俺が居る。




 だから、もう泣くな。