別にね、嫌いじゃないんだよ

 だけど特別好きな訳でもないの





 窓から朝日が入り込んで自然に目が覚める

 
 んーって背伸びして布団を出る

 襖を開けて居間に行くといつもの光景

 「、今日は兄ちゃん特製の朝食Bセットだぞ」

 語尾にハートマークやらなんやらが着きそうな顔。

 そういや昨日は洋風朝食Aだったな、なんて思いながらあいさつを返す

 「ん…ありがと…」

 ありがとうって言っただけなのにすごい嬉しそうです。


 どっちかって言うと私は朝はローテンションなのでついていけません。




 パクパクと無言でご飯を食べる私の横でお兄ちゃんはご飯そっちのけでこっち見てます。



 「…なに?」

 いくらなんでも気になります。

 「彼氏が出来たら兄ちゃんにすぐ言うんだぞ?」

 また始まった…

 「…が好きなら文句は言わないけどな、相手によるぞ相手に」

 「あははは…」

 渇いた笑みしか出来ません。

 「阿散井とか言ったら泣くぞ、俺」

 「恋次さん結構いい人だけどなぁ」

 バンってテーブルに手を置くお兄ちゃん

 な、何!?
 
 しかも、なんか震えていますよ…?

 「お兄ちゃん…?」

 「お前、阿散井のコトが好きなのか…?」

 「はぁ?」

 「そうなのか、そうなんだな!!!」

 斬魄刀片手に今にも殺しに行きます的な顔してるんですけど

 てか、霊圧がすごい勢いで上がってます

 「いやいやいや!!!!そんな訳ないでしょう!?」

 「本当か!!!」

 肩をものすごい力で掴まれて前後にゆらゆら。

 むしろ、ゆらゆらよりぶんぶんかもしれない。

 いやそんなことはどうでもいいんだけど…

 「ほんとう、です」

 あ、舌噛んじゃったよ

 痛いな、ばか

 「ならいいんだ」


 そしてまた何も無かったかのように朝食が再開される





 毎回毎回、本当にこの人は…

 私に彼氏が出来たら何か関係あるんですかね 




 朝から機嫌を悪くした私は仕事場にそれを持ち込むのはいけないと思いつつ

 むす、っとしたまま仕事をしていた。



 「檜佐木さん…?どうしたの?今日は…」

 機嫌が悪いみたいだね 

 と、副隊長までもが気を遣ってきた

 それほどまでに悪かったのか、私の機嫌。

 「すみません、朝から嫌なことがあったので…」

 副隊長を困らせる訳にはいかない。

 この人は隊長のことでえらく困っているのだから。(気の毒)

 「朝から?ってことはもしかしてお兄さん…かな?」

 「はい」

 「あー、やっぱり」

 「シスコンも大概にして欲しいんです。」

 日頃の鬱憤を晴らすべく、愚痴りまくる私。

 私が男の人の名前出したらその人殺しに行きそうです、とか

 出かけるときは相手と場所と帰ってくる時間まで言わないといけないんです、とか

 そりゃーもう、言いました。






 「檜佐木さんも大変なんだね…」

 まるで僕と一緒なんだね、みたいな哀れみの目を向けられました。

 「そんならボクと付き合わへん?」

 霊圧を消していきなり背後に現れた市丸隊長


 「「はい?」」


 見事に副隊長とハモってしまいました。


 「せやからーボクと付き合えば檜佐木くんも何も言えんとちゃうの?」

 そりゃ隊長には何も言えないと思いますけど、

 「私自分の体が大切なので遠慮します」

 ちゃん酷いわー、といいながら隊長は私の手を掴んで離してくれません。

 「あの、隊長?」

 「隊長やのうて、ギンやろ?」








 「ー、昼飯だぞー…っては?」




 そこには妹が市丸と手を取り合っている図。



 「兄ちゃんは…、兄ちゃんはそんなの許さないぞー!!!」


 といいながら走っていく兄。









 静かに、穏やかに暮らしたいと願う毎日です。