どこが好きなの?ってそんなこと言われても困るわ。
全てが好きなんだもん。
「恋次さーん!!!」
現世での任務を終えて帰って来たであろう愛しい人に飛びつく。
「うぉっ!?」
「怪我しませんでした?楽しかったですか?私がいなくて寂しかった?」
首に腕を絡めて、質問攻め。
困っている恋次さんも素敵です。
「!お前俺には一言もなしか、コラァ」
凄んでくるのはつるりんこと、斑目一角。
「恋次さんが居なくて私は寂しかったです。」
「無視かよ!」
「一角さん、横で煩いです」
「テメェ、上司に向かって!!!」
ピキピキ青筋立ってます
「ま、まぁまぁ…」
やだ、恋次さんたら私を助けてくれるんですね。
「恋次さん、私鯛焼き買ってきたんです。お茶しません?」
「お!気が利くじゃねぇか」
「俺は最後まで無視かよ…」
「一角、に言っても無駄だよ。美しく諦めなよ」
なんて会話がなされていても気にしません。
ふたりでまったりお茶タイム。
その鯛焼きの食べっぷりもなんて素敵なのかしら。
恋次さんに食べられるなんてうらやましい。
私もいつか恋次さんに…
…なんて、昼間からイケナイ世界へ入りこんでしまうところだったわ。
「恋次さんて好きな人いないんですか?」
「あー、別に…」
顔が赤いってことはいるんですよね!
「私は恋次さんが好きですけど、恋次さんは私のことど思ってるんですか…?」
瞳に涙を溜めて、少し上目遣いで
といっても、恋次さんの方が背が高いから必然的に上目遣いになるんだけど
「あ、いや、俺はだな…」
「迷惑…、ですか?」
涙は女の武器よね。
あと、一押し!!!
「おーい、俺にも鯛焼き食わせろーって、…は?」
ガランと、襖を開けて登場したのはお邪魔虫。
涙を溜めて恋次さんを押し倒そうと、といったら語弊があるかもしれないけど
そんな体制の私たちを見て一角さんは絶句。
「……一角さん何しにいらしたんですか?」
にっこりと絶対零度の微笑みを向ければたらりと、冷や汗が流れてる
「…いやー、!隊長が呼んでたぜ?」
「一角さん、後でお話があります。ゆっくりお話しましょうね。」
一角さんとすれ違いざまにそう囁いて、恋次さんに、
「また、お茶ふたりでしましょうね」
ふたりを強調して部屋を出ていく。
あのハゲをどう始末しようか考えながら。