ただ、見つめるだけの恋でした
それでも、あなたが優しく笑うから私も笑っていられるの
私があなたのことを知ったのは四番隊に薬を貰いに行ったとき
二日酔いが酷くてろくに仕事も出来ない
これじゃあいけない、と四番隊に行ったのだ
そこは血の臭いが充満していた。
頭痛が拍車をかけて酷くなった。
ふらふら、と壁に寄り添いながら座り込む
端から見れば大分体調が優れないように見えたのかもしれない。
「大丈夫かよ」
ぼーっとした頭を抑えながら見上げるとそこには戦闘部隊十一番隊の四席が手を伸ばしてた
「大丈夫、です」
壁に手を付きながら起きあがる
うん、歩けそう
「ほら掴まれよ」
伸ばされた手を取ることに躊躇しながらも考えている余裕なんてなくて手を取った
支えられるようにベッドまで連れて行かれて座らされた
「ありがとうございます、」
「これくらい別に礼を言われることじゃねぇよ」
「怪我、されたんですか?」
「いや見舞いに、な」
誰か入院してるのかな、て思ったら
この人は十一番隊、しかも血の臭いが充満してるってことは同僚かな
お陰でみんな出払っていて人気がない
「十一番隊って大変そうですね…」
ポツリと漏らした言葉を彼は拾って
「なんだ知ってんのか」
って笑った
「有名ですから」
私も笑い返した
その時からなのかも知れない。
あなたに恋をした。
だけど、忍ぶ恋でした。
あれから会うこともなく、月日は流れた。
次に会ったのは、彼の側に綺麗な女の人が居た
行動しない自分を責めた
貴方が幸せになるのなら、私はこの身を引きましょう。
どうか、幸せに。
涙と引き替えに、あなたへの思いを封印した。