「」
ヴォルフラムが青い瞳で見上げてくる
「きょうはぼくとあそぶっていったじゃないか」
頬を膨らませて私のドレスを掴む
「そうだったね」
視線をヴォルフに移すために再びしゃがみ込んだ
ヴォルフは嬉しそうに笑った
「コンラートはこれから何するの?」
「俺は兵舎に行ってくる、ヴォルフのこと頼んでも?」
「うん」
コンラートを見送ってヴォルフと手を繋いで、私の部屋に向かう
「何して遊ぼっかー」
ぶんぶん手を振りながらヴォルフと並んで歩く
「ねー、ヴォルフ」
「ん?」
「グウェンとは会ってる?」
「…おおきいおにいさまはいそがしいからあってない」
しゅんと、項垂れるヴォルフの頭を撫でた
「グウェンに会いたい?」
コクンと頷くヴォルフを見てるとかわいくってぎゅうっと抱きしめた
「今日は会いに行けないけど、今度一緒に行こうか」
抱きしめるとふにふにしてて、温かい
保護欲を駆り立てられるような、幼いヴォルフラム
私には兄弟が居ないから、尚更かわいくて仕方がない
私のベッドで寝息をたてる幼い従弟に毛布を掛けて、私は椅子に浅く腰掛けた
机の引き出し、上から三番目の鍵の掛かった引き出しの奥に小さな箱に入っている白い粒
アルプラゾラム、デプロメール、ソラナックス、エチゾラム。
呪文のように唱えて、もう一度奥に閉まった。 私の精神安定剤
ベッドに沈む従弟に視線を移して、あなたはこんな風にはならないで と願った