「何よ!丸眼鏡!ちょっと頭がいいからって調子に乗るんじゃないわよっ!」

 杖の存在を忘れたかのように、そこら辺にある本やら何やらを手当たり次第に投げる

 「ちょっ、、痛いって」

 ニヘラと笑って私が投げるものをひょいっと避けて、おまけに私が投げたものを杖で元の場所に戻してくる

 人を小馬鹿にした態度がさらに私の怒りを増幅させる

 「ちなみに僕は勉強だけじゃなくて、クィディッチも出来るんだけど」

 シリウスやリーマス、リリーは無視を決め込んでいて ピーターだけがおろおろしてこっちを見ている

 「そんなこと言ってるんじゃなーいっ!」

 投げるものが無くなって、息を乱して肩で呼吸をしている私に一歩ずつ近づいてくる

 私は杖を掲げた

 「寄るな!触るな!近づくな!」

 「物騒だなぁ」

 リーマスがひょいっと私の杖を取り上げた

 「リーマス!」

 「ほら、ジェームズも反省・・・してる・・ようだし」

 「ど・こ・が!」

 リーマスは私を落ち着かせようと まぁまぁ と嗜めた

 「ジェームズだって悪気があってそんなことしたんじゃない、だろう?」

 悪気があってしてたら、スリザリンに行くのを激しく勧めます

 「いやー、ほら僕も人間だし間違いの一つや二つ・・・」

 ジェームズの声を遮る様に、口出す

 「リーマスは甘い」

 「うーん、まぁ 確かに僕は甘いものは好きだけどさ 僕自身は甘くないと思うよ?」

 誰もそんなこと言ってません

 「リリーも黙って見てないで、なんか言ってよー!ちゃんとこの男教育してー」

 ジェームスを指差して優雅に紅茶を飲んでいるリリーに縋る

 「この非常識男をどうにか出来てたら付き合ってないわよ」

 この言葉を聴いても傷ついた風のなく「リリーはシャイだなぁ」と笑うジェームはポジティブマンだと思う

 リリーに助け舟を出しても何の進展もなかったため、ピーターは役立たずなのでシリウスに縋る

 次席ということは、この中で唯一ジェームズと対等に言い合えるはず!

 しかもジェームズの親友だし!

 縋るようにシリウスの目を見ると、盛大なため息を疲れた

 「、俺を巻き込むな」

 ストレートど真ん中。変化球でお願いします

 「つーかさ」

 シリウスが一見して、口を開いた

 「原因は何なわけ?」

 私は「うっ」と詰まり、涙目になる

 ジェームズは相変わらすへらへら笑ってるし、私は俯いて

 「に悪い虫が付かないように僕が払っただけだよ」

 言いにくいことをこの男はさらっと言った

 「っていうか、僕の妹に手を出すなんていい度胸してるよね」

 眼鏡の奥が光った気がした




 「兄妹喧嘩なら他でやってくれよ」

 シリウスの冷たい言葉が談話室に響いた


 (そんなのだからシスコンって言われるのよ!そろそろ妹離れをしてもいいんじゃない?)